キトーのこれまでとこれから

創業の精神を忘れず、
信頼の世界トップに挑む。

これまでHistory

黎明期キトーの歴史は、
挑戦の歴史です。

キトーの前身「鬼頭製作所」は、創業者の鬼頭美代志によって1932年に誕生。当初は陸軍からの受注が中心で、町工場のレベルを超えた高度な技術力を備えていたものの、コンスタントに注文があるわけではなく、工場が止まる日も少なくありませんでした。一筋の光が差したのは、1934年の秋。ある鉄道車両メーカーの技術顧問から、車両製造に必要な荷役機械(チェーンブロック)の軽量化・効率化の相談を持ちかけられたことがきっかけでした。サンプルとして持ち込まれたのは、当時最先端のレベルだったドイツ製のチェーンブロック。技術者としての闘志を掻き立てられた美代志は、その後、試行錯誤を繰り返します。サンプルを分解しては組み立て直し、図面を引いては消し、試作品をつくっては壊す。そうして1937年、キトー製のチェーンブロックが完成を迎えます。90年を超えるキトーの歴史、現在のブランドは、まさにここからはじまりました。

発展期「日本のキトー」から、
「世界のキトー」へ。

終戦間もないころの日本は、欧米各国と技術レベルでまだまだ差があり、追いつけ追い越せの時代でした。そのような中、キトーも早くから欧米に目を向けており、終戦直後に創業者自ら長期のアメリカ視察に出かけるなど、貪欲にその技術を吸収していきます。また同時に、海外にもチェーンブロックやレバーブロックといった製品の需要があることを再認識し、シカゴに駐在所を設置するなど、意欲的にアメリカ市場への参入を始めます。特にバブル崩壊の影響を受けて、日本国内の市場が縮小したこともあり、このタイミングで海外への進出を加速。今では北米、欧州、アジア地域を中心に、世界各地域に適した販売ネットワークと生産体制を構築、加えて製品ラインアップの拡充に取り組み、「信頼と安心のキトー」としてホイスト&クレーン業界でトップブランドの地位を確立するに至っています。

これからFuture

地球に重力がある限り、「重いものを持ち上げ、運び、固定する」という需要がなくなることはありません。キトーはこれからも、品質にこだわり続けます。私たちの製品のすぐ近くにはいつも作業者がいる。だからこそ、その安全性は絶対に譲るわけにはいかないのです。世界中のあらゆる市場から「キトー=信頼のブランド」と評価されるよう、チャレンジを進めています。

今後の戦略01製品ラインナップの拡充で、
100年企業を目指す。

100年企業、そしてさらにその先を目指すために、2つの方法で製品ラインナップ拡大を狙います。1つは既存製品の改善・改良。たとえばハンディタイプのチェーンブロックでは、小型・軽量でありながら500kgを持ち上げられる新製品を開発。ニーズの高かった「持ち運びやすさ」と「大容量」を同時に実現しました。もう1つは、新たな技術の確立。たとえば電動チェーンバランサは、作業者が荷物を直接手で持って、無重力な感覚で運ぶことができるため、作業の負荷を軽減します。またロボットと組み合わせることで、重量物の搬送の自動化と効率化も実現する優れもの。オートクレーンは決められた場所へ自動で荷物を運び、作業者の安全と省力化に貢献しています。キトーのブランド力を活かし、引き続き新たな分野への挑戦にも力を入れていきます。

今後の戦略02世界で渡り合える人材を
育成していく。

「キトークロスビー」として新たな挑戦をスタートしたキトーにとって、グローバルに活躍できる人材の育成が必要不可欠です。変化の激しい時代。だからこそ、自ら考え、判断し、行動できる。人の話にしっかり耳を傾け、その上で自分の考えが主張できる人材を求めています。キトーには「数字でNO.1になる」という目標を掲げる文化はありません。常に目指してきたのは「顧客信頼度No.1」。今後は、これまで以上に社員への投資をおこない、個々の持つ力を引き上げていきます。社員にとって、やりがいや誇り、働く幸せを感じられる会社にすることが、お客様へ提供する付加価値の拡大につながる。そう信じているからです。

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